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Masaki
TANI
Statement
私は「間・間合い」と「支持体論」をベースに制作しています。間とは、何かと何かの物理的な距離や空虚な空間、連続している事と事の間の時間的な余白(リズムやテンポ)、心と心のコミュニケーションの調節など精神的な繋がりなど、様々な表現で使用されます。私の「間(ま)」とはそれらを含みながら、総体的な意味として「対象と自分を同期させるもの」であり「対象への知覚認識に影響を与えるもの」として働く何かを指します。例えば「見える」という知覚認識は、対象との間を行き来する光を介して、「私の前にりんごがある」と分かるようにです。「間合い」とは、主体性を持った存在(私)が、その「間」を認識しながらコントロールしようとする、具体的で身体的な行動によって感じている事を意味します。上記の「同期させるものの存在」を考えた哲学が、私の「支持体論」です。支持体とは絵における紙やパネルなど、材料になるようなものです。それと同時に、アートの本質(目に見えないもの)を見る人に同期させるもの(理解させるもの)としても存在すると言えます。人もものも世界の現象も魂も、マクロな視点からは「あらゆるものが支持体として仮の状態で存在している」と同時に、ミクロな視点では「真な状態として完璧に存在している」ということが「支持体論」です。
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